back to top
喜界蒸溜所の写真喜界蒸溜所の写真

Umami MethodCraft

UMAMI Methodで日本独自のラムを創り出し、独自の熟成哲学でその味を深め、和魂仏才の精神で世界と出会う。私たちの旅は、素材への敬意と技術への挑戦から始まります。

UMAMI Methodから生まれる
日本独自のラム。

私たちは「日本独自のラムを造りたい」という思いから喜界蒸溜所でのラム造りを始めました。
喜界蒸溜所では黒糖を主原料として使用し、日本ならではの味わいを生み出せるよう試行錯誤を繰り返してきました。一般的にラムは二種類に分けられ、世界で生産されているラムのほとんどはインダストリアルラムと呼ばれる廃糖蜜から造られるものです。残りの10%はアグリコールラムというサトウキビの搾汁を使って造るラムで、カリブ海のフランス領の地域で多く生産されています。
喜界蒸溜所ではこの二種類のラムとは異なり、サトウキビの搾汁を煮詰めて作られる黒糖を使用したラムの製法にたどり着きました。この製法では黒糖を熱湯で溶かし、その液体にイーストを加え醪(もろみ)を作ります。その工程は乾燥し旨味を凝縮させたアワビやホタテを水で戻す様子と重なることから「UMAMI Method」と名付けられました。日本では古来より食品を乾燥させてから食す文化があります。この「干す」という工程は保存のためだけでなく、食材が本来持つ旨味やコクを最大限に引き出すための知恵として日本人が伝統的に使ってきた技なのです。日本ならではの味覚「UMAMI」を感じられるラムを、喜界島から世界に届けます。
イメージ写真 イメージ写真
イメージ写真 イメージ写真

Aging Philosophy
喜界島だからできる個性的な熟成方法

喜界蒸溜所では、ラムの熟成に関して様々な樽を使用する予定です。もちろんスタンダードなバーボン樽も使用しますが、スコッチウイスキーやラムの熟成に使用されたものなど、様々な樽を使用してゆきます。各々の樽の個性と喜界ラムがどのような化学反応を起こしてゆくのか、皆さんに体験していただければ嬉しく思います。
熟成庫についても二か所で行う予定です。一つは、気温と湿度が一定で樽の長熟に向いた喜界島の地下ダムです。もう一つは、年間で樽中の液体が5〜10%ほど失われる気温の高い蒸溜所内で、短期間の熟成に向いています。
これらの樽、貯蔵場所、熟成年数の違いや組み合わせによって変化する味わいを楽しんでいただけるようなラムの製造に挑戦します。
イメージ写真 イメージ写真

「和魂仏才」
喜界蒸溜所のラム製造哲学

喜界蒸溜所は、長い歴史と深い伝統を持つ喜界島の地でラム製造に情熱を注いでいます。私たちの哲学は「和魂仏才」、つまり日本古来の精神を大切にしつつ、フランスからの優れた学問・知識・技術などを取り入れ活用し、両者を調和・発展させていくという精神を持つことです。
この言葉は「日本固有の精神を失わずに、西洋からの優れた学問・知識を摂取し、活用すること」を意味する「和魂洋才」という言葉を基に我々の価値観を落とし込んだものです。私たちはこの「和魂仏才」という哲学と共に、ラム製造に取り組んでいます。
喜界蒸溜所では、喜界島で長年にわたり培われてきた黒糖焼酎のクラフトマンシップを大切にしています。そしてその一方でアグリコールラムの本場、フランスの技術者から学んだ知見と技術を積極的に取り入れています。この二つの要素の融合により、高品質なラムの製造が可能になるのです。
日本の伝統とフランスの技術が融合した「和魂仏才」の哲学は、私たちのラム製造における核心です。この精神を大切にし、優れたラムを世界にお届けいたします。